こだわり
CONCEPT
美味しさの理由
私たちが目指している美味しさの基準は「感動」です。
そのジュースづくりにおいて、素材を選び抜くことは最も大切なプロセスだと位置づけています。
これは、オレンジジュースの原料として世界の最高峰であり続ける、
フロリダ産バレンシア種から歩み始めた私たちならではのこだわりでもあるのです。
世界中の産地で、それぞれの果物は個性の異なる多くの品種ごとに栽培されています。
しかしその殆どが生での流通を優先しています。通常ジュースの原料は、規格から外れ
加工用として複数の産地から集められた生の余りモノ。多品種をまとめて搾汁します。
様々な品種が店頭に並ぶ林檎が、ジュースでは“りんごジュース”となるのもそのため。
大量生産を前提にすれば、産地や品種を厳選することはできません。
量の確保を優先するのではなく「美味しいジュースをつくるための素材を求めることから始める。」
それこそが、私たちが創業来ジュースづくりで常に心掛けていることなのです。
産地を選ぶ
社名が物語る通り、私たちの最初の製品はフロリダ産のオレンジジュースでした。
それは、生涯をジュースにかけた創業者の熱き想いが、最初に辿り着いた確かな答えでもありました。
「ワインに適した葡萄の産地があるように、ジュースに最適なオレンジの産地がある筈だ…」
フロリダ州は昼夜の温度差が大きい亜熱帯気候。糖酸度のバランスに優れた果実が育ちます。
更に全米1の降水量を誇り1/3が湿地帯、貝殻と珊瑚からなるその土壌には、
カルシウムとミネラルを豊富に含み、潤沢に流れる地下水脈がこれらを木々に運んできます。
アメリカ農務省の指標を超える厳しい基準を独自に設け、オレンジ全生産量の90%をジュースのために
栽培しているフロリダ州が、当時も今も世界で最もジュースに適した産地と評される理由です。
「産地を選ぶ」。この始まりの答えは、私たちが大切に受け継いできたこだわりの一つです。
品種を見定める
ワインの造り手が葡萄の品種を見定めるのも、杜氏が酒米の品種を見極めるのも、
或いはパテシエがショートケーキに最適な苺を探し求めるのも、
全ては納得のいくモノをつくり出すため。
―――私たちもそう在りたい。
果実が品種ごとに持つそれぞれの個性に敬意を払い、ジュースの中に生かす。
1988年、その想いを国産果実に求め、日本で最初に実現した製品が、
単一品種、青森県産《ゴールデンデリシャス》のストレート果汁100%ジュースでした。
果実には、ジュースにすることによってこそ際立つ個性もあることを確信した歴史です。
「品種を見定める」。それは私たちが30年以上も前から、追い求め続けているこだわりの一つなのです。
旬を見極める
旬の果実を搾る。私たちのジュースはすべてが「旬しぼり」です。
ジュースは果実の風味と香りを贅沢に味わう飲み物。
ならば、それが最もおいしい旬に搾ることはあたりまえのこと。
そして更に、私たちにとっての旬とは“ジュースのための旬”。
オレンジのように収穫後24時間以内に搾汁する果実もあれば、
ラ・フランスのように、貯蔵してじっくり熟度を見極め、最適のタイミングに搾汁する果実もあります。
「旬を見極める」。それはそれぞれの果実の特性に合わせて、理想のジュースを搾るために、
欠かすことのできないこだわりの一つなのです。